山崎元氏の著書『経済評論家の父から息子への手紙-お金と人生と幸せについて-』から投資についての学びを中心に紹介します。
『経済評論家の父から息子への手紙』の全容
- 働き方・稼ぎ方
「新しい働き方」は効率性と自由を求める
「クビ」のコストは総合的に小さい/時代はゆっくりと、まだら模様に変化する
- お金の増やし方と資本主義経済の仕組み
お金の運用について必要な「基本」はこれだけ/借金なしに済む「生活資金」は常に確保せよ
運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」でいい
- もう少し話しておきたいこと
自分の人材価値を中心に考える/早く「転職できる人材」になる
- 小さな幸福論
幸福の決定要素は、実は一つだけ/モテない男は幸せそうに見えない
価値観の99%は他人が作った概念でできている
お金の増やし方について
お金の運用についての「基本」
- 生活費の3~6か月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを「運用資金」とする
- 運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」に投資するー金融機関はネット証券大手を選ぶ
- 運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約してお金を使う
投資において大事なこと
投資で大きな利益を得るためには、長い期間、資本を提供し続けることが必要。
複利運用を継続するためには途中で売却するようなことはせず、「持ちっぱなし(バイ・アンド・ホールド)」がいい。
論理を信じて、売り買いしたいと思う衝動を抑えよ。
保険について-保険とは損な賭けのことである
保険は「滅多に起こらないが、起こった時の損失が壊滅的な事象に備えて「仕方がなく加入するもの」である。
また、保険とは保険会社が得で加入者が損をするようにできている(そうでなければ保険会社が潰れる)。
山崎元氏は癌を患ったが治療に関する費用は健康保険と普通の貯金で十分に賄えたとのことだ。
収入と支出の管理-お金は、シンプルに管理して、おおらかに使う
毎月必要だと思う貯蓄ができていれば(実際にはインデックスファンドへの投資)、細かな収支は気にしなくても良い。
稼いだお金はおおらかに使う。
特に自分への投資を行い豊かにする。
自己投資の中身は以下である。
- 知識
- スキル
- 経験
- 人間関係
- 時間
もし人生の途中でお金が足りないと思うなら、節約よりも「もっと稼ぐ方法はないか」と考えるほうが人生が面白くなる。
さいごに
私は2017年の終わりごろに山崎元氏の『お金に強くなる!』を読み、2018年の積み立てNISAからインデックス投資を始めた。
この本に出会っていなければ、私が投資を始めるのはもっと遅かっただろうと思うし、いつ投資を始めていたのだろうと恐ろしくもなる。
なので山崎元氏は私にとって投資の師であり、とてつもなく大きな存在である。
今回、『経済評論家の父から息子への手紙-お金と人生と幸せについて-』を読むことで、改めて投資の原点に戻ることができ、忘れかけていた初心を思い出すことができた。
お金に関する知識を再確認し、時には涙しながら本を読み進めた。
特に、「大人になった息子へ」の手紙には父から息子への想いが込めれているので、ぜひ直接読んでみてほしい。
最後に、山崎元氏は2024年1月1日に永眠されました。
お金に関する知識をわかりやすく伝えてくれ、投資に導いてくれた偉大なる師匠に
心から哀悼の意を捧げるとともに感謝申し上げます。
ご冥福をお祈り申し上げます。